ロザンヌ開発の経緯(2)
新年明けましておめでとうございます。
今年もマイペースで更新していきますのでよろしくお願いいたします。
◆マイコンの選定
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以前の記事でNRS-1をベースにして自分の欲しい機能を追加した連射を開発すると決めたものの、いきなり出来る訳もありません。マイコンを使う必要があるのは間違いないのですが、
- マイコンは何を使うか(PIC、AVR、Arduino、RaspberryPiなど)
- それらのマイコンの中でもどの品番を使うか
- プログラム言語はC言語?アセンブラ?
- 回路図やプリント基板の設計用CADはどんなものがあるのか
- プリント基板の試作はどうするのか
などなど決まっていないことだらけです。まあ何を決めないといけないのか、多少なりとも理解している程度には知識があったのが救いです。
まず肝心のマイコン選定ですが、何となくMicrochip社のPIC(ピック)がいいかなと思っていました。PICに関する知識はほぼなかったですが、選定理由としては
- 昔からよくホビー用途にも使われているっぽい(某店の連射装置にも使われていた模様)
- 昔から使われているならネット上に豊富な情報がある(だろう)
- ネットで調べると扱いの難しいアセンブラだけでなくC言語が使えるっぽい
という点で仮決めしました。古いマイコンなので2015年の時点でもPICなんて今更みたいな風潮もあったようですが、情報の多さ(推測)で決めました。ちなみにPIC=Peripheral Interface Controller(周辺機器の入出力インターフェースコントローラ)らしいです。
◆PICの選定
次に1000種類あるPICの中から具体的な品番を決めていきます。コンパネ入力と基板への出力ピン数や設定用のスイッチの数を考えると
- コンパネ入力:ABCDEFスタート上下左右×(1P/2P)で22ピン
- 基板への出力:ABCDEFスタート上下左右×(1P/2P)で22ピン
- 設定用スイッチ:ABCDEFスタート上下左右で11ピン+α
- 設定切替用Dipスイッチ:4~6ピン程度
で少なくとも60以上の入出力ピンが必要となります。これだけピンの多いマイコンをいきなり使うのはハードルが高いので、まずは練習用にピン数が少なくブレッドボードに挿して使えるDipタイプ(昔のゲーム基板によく載っている基板裏面に部品の足が出ているタイプ)で選ぶことにしました。
ネットでPICの作例を調べてみるとPIC16F84というのがかなり多いように見えましたが、2015年時点でリリースから15年以上経過しているらしく、後継品を調べたところPIC16F88と分かりました。これならDipタイプの18ピンで、作例の豊富なPIC16F84のコンパチなので練習用に良さそうということでPIC16F88に決めました。
ということで、PIC16F88と、PCからPICへプログラムを書き込むためのライター(PICkit3)と、実験用のブレッドボード類をマルツオンラインで購入。こんな感じです。(図はMicrochipのサイトより引用)
これが2015年7月末のことです。ここから数年間どっぷりと開発にハマって行くことになります。
今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました!